資料
在日フランス大使館http://www.ambafrance-jp.org/
トップへ |
ユリ Lily |
|
・中国と日本はユリの宝庫といわれている。江戸末期に来日したシーボルトがユリの球根を持ちかえり、ロンドンで高値で競売された。
・ラテン語でリーリウムLilium
語源はギリシャ語の「レイリオン」。ケルト語の「リ」(白いこと)から出た言葉。英語では「リリー」、フランスでは「リス」
・ユリの紋章は、アクセサリーの世界では「フラ・ダ・リ」Fleur-de-lis/(フランス語ユリの花) 「フレア」と呼ばれている。ジャンヌ・ダルクが持っていた旗に刻まれていた紋章 ブルボン家の紋章もユリの紋章 フランス王家(ルイ王家)の紋章。フランス革命後ユリの紋章はフランス国花のしるしとして用いられなくなった。(もともとはユリではなくアイリスで図案の原型は黄ショウブ)
・キリスト教では『マリアの花』とされ聖母マリアに捧げられた。貞節と美徳のシンボル。
白ユリ:「聖母のユリ」(マドンナ・リリー)イースターのシンボル
・伝説:フランク一族の王が天使からユリを授けられた。
|
クローヴィスClovisがアラマン族との戦いに苦戦していた時天使が現れユリを渡してこれを武器として子孫に伝えるよう指示した。すると軍の士気が上がりアラマン族を撤退させることができた。これよりブルボン家は白ユリを尊び王家の権力の印がユリで飾られることになった。
1197年フランス王家の紋章としてユリが登場
ルイ9世は十字軍遠征の際に用いた。 |
|
トップへ |
アイリス German
Iris ドイツあやめ |
|
・フランス語でイリス。もとはギリシャ神話の虹の名「虹のように様々に咲く」という意味。
・古くから「勇気」や「知恵」の象徴とされている。BC1500頃エジプト ファラオの墓石に刻まれていた。
・ギリシャ神話より |
|
多くの花たちが花の祭典をしていた時、花たちは着飾って集っていた。そこへ一人の美少年が清楚な碧色の衣装で現れ、楚々とした美しさに花たちの関心を集めた。その時霧雨が降り虹が現れ、その虹の光を受けてオパール色に輝いた。花たちは魅了され「虹の使い」と名づけた。という伝説。 |
|
女神ジュノーの侍女アイリスにジュノーの夫神ジュピターは言い寄るが断られ、その侍女の態度に感激し、七色に輝くネックレスを贈り大空を渡る栄誉を与えた。それより後アイリスは天井と地上を結ぶ虹の橋を渡り使者をつとめた。という伝説。 |
・フランスでは |
|
6世紀フランスの王クロピィスがライン川の近くでゴート族に包囲された時、川の対岸にアイリスが川の中へと生えているのを見て、そこは浅瀬で歩いて渡れることを知り川を横切って逃れることができた。その後アイリスは王の紋章になり、
1147年ルイ17世は十字軍に加わった時クロピィス王を記念してアイリスをシンボルにした。
以来アイリスはフラーダアイリスとしてフランス王室の紋章になる。 |
・フラーダアイリス |
|
14世紀ナポリ人は、航海に初めて磁石を使い、北を指す万国共通の記号にフランスに対する敬意として「フラーダアイリス」を使用。
世界中のコンパスや地図で北を指す記号はアイリスからきている。 |
・絵画の中で |
|
ファン・デル・フース |
「羊飼いの礼拝」 「失楽園」 |
フィレンツェ派作者不詳 |
「受胎告知」 |
ファン・アイク |
「泉の聖母」 |
デューラ |
「アヤメのマドンナ」 |
|
トップへ |
マーガレット |
|
・フランスギクのこと。フランスではマルグット。
・多年草で野生化したものは群生し5月から9月にかけて開花する。 |
スズラン |
|
・英語で「谷間のユリ」リリーオブ ザ ヴァレー、フランス語で「聖母の涙」ミュゲと呼ばれている。
・中世の頃、王侯貴族がスズランを気に入りロワール地方に植えられたものが現在も自然に残ってあちこちで咲くようになった。その為フランスにはスズランがたくさん見られる。
「ミュゲーの祭日」5月1日 |
|
スズランを贈る風習。贈られた人には幸福が訪れるといわれている。
スズランの花言葉は「幸福が訪れる」 |
Fete
du travail フェトゥ・デュ・トラヴァイユ 5月1日 |
|
古代ローマ時代に春の到来を祝い、春と花を司る女神Floria
lia
(フロリアリア)の像を花で飾り祝った。 |
|
青ヤグルマギク Cornflower |
|
・元々は小麦畑に生える雑草だった。
・古くから栽培され、エジプト王ツタンカーメンの棺の中にヤグルマギクが残っていたという記録がある。古代のエジプトでは魔除として青いこの花を王のミラーの胸に飾った。
・属名はギリシャ神話の半人半獣のケンタロウスがヘラクレスから受けた毒矢の傷をこの属の植物を用いて治した伝説。
・花には炎症を和らげる作用があり目の洗浄や疲れ目の目薬として応用される。また、穏やかな収斂作用にも優れており、肌に元気と潤いを与えてくれる。 |