2006年度 | リースの誕生 |
2007年度 | ガーランドとリース |
2008年度 | 贈るリース |
テーマ |
『いつも生活にリースを』 |
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10月号 |
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ルネッサンス最後の画家といわれるラファエロは、グロテスク文様で絵画をリースのように縁取りました。・・・ラファエロのリースはこれから喜び、悲しみ、苦しみさえも分かち合い、支え合って暮らしていく二人に贈る真実への愛に相応しい「コイノニア」(ギリシャ語で「親交」の意)といえるでしょう。 94ページ |
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11月号 |
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新古典主義への反動で生まれたロマン主義は、理想としてきた古代ギリシャから離れ、伝統的な形式にとらわれず自由で感情豊かな作品を次々に生み出しました。ゲーテの詩『野バラ』から多様な歌曲が生まれたように、おなじみの物語『白雪姫』や『青い鳥』からロマン派リースの制作を試みました。・・・・ 84ページ |
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12月号 |
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クリスマスリースは永遠の愛と平和の象徴。・・・・・二つの輪が交わると楕円(アーモンド型)が描かれます。今でもアーモンド型は昇天を意味していると言われています。二つのリングの交差はリング・オブ・リングとしてアーモンドとともに幸福のシンボルにもなっています。・・・・・
90ページ |
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2007年1月号 |
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クリムトは代表作『接吻』で、エキゾチックかつ絢爛豪華な作品を残しています。これは中世の金地板絵、ビザンチンのモザイク、日本の浮世絵や琳派の影響を受けて生まれた彼独自の世界ですが、私たちには何か懐かしさを感じさせる、東西が融合した作品でもあります。・・・・ |
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2月号 |
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カスミソウを緻密にアレンジし、作品を空想の白い世界へと誘う。ワイヤーを編み、張力をつけて軽やかに浮遊する「ゴールドのハート」でユーモラスに対比。さらに白とブラックのコントラストで確かなハートを描く。レースのカーテンに、夢の世界で解放され自由に遊ぶハート(こころ)をピンナップ。そこにはシャガールの安らぎの世界が、・・・ |
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3月号 |
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ボッティチェリは「プリマベーラ」でヴィーナスの庭園を描きました。そこでは春風に乗って舞う花びらとともに、三美神の優美な姿が見られます。彼は春(プリマベーラ)を「生まれいずる季節」と賛美し、生命の誕生を美しく謳いあげています。・・・春(スプリング)のリースは、泉のごとく湧きいずるもの・・・花に秘められた強い生命力が遠心力となって、リースの上を永遠に回転し続けるのです。・・・ |
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4月号 |
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リスの遊ぶ庭
女王を喜ばせたい一心で建設したバビロニア王の思いが宿るリース。黄色と黒の花を次々に埋めていく・・・・エッシャーの版画レンズを通して庭を見るような効果。そこには金のリスが駆け巡り、希望に満ちた春を謳歌する。 吉祥寺本部教室にて公開講座 |
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2006年度「いつも生活にリースを」連載 |
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