通信教育

通信受講者から送られた写真・コメントを見て、木嶋先生が書かれた指導内容。

プリマベーラのリース

リビエールではリース制作にいろいろなアイテムを紹介しています。ポイント　ライン等の配置はもちろんですが　絵画　伝説　音楽　からもヒントを得ています。つまりデザインは一つのジャンルだけではなく　上記の場合であっても　作者の伝えたい事がはっきりとしていること。その為に音楽なら楽章を構成したり伝説なら忘れられずに伝わる何かがあるとか絵画なら画家がキャンパスに試行をこらして一生を捧げるとか・・・・リビエールではデザインのヒントをそこから得ている場合があります。

今回はボッティチェリの「ビーナス誕生」画面右に天使が掲げる衣　男女の吹くバラ絵画の構図が良い参考になります。つまり　衣を捧げる天使はビーナスの顔を見て衣の端を持っています。衣は風によってたなびいています。衣は一見デザインを大きくの右端で区切っているように見えますが全体の中では楕円の中に納まっています。

麦の穂で衣を描く場合同じように右端をほんの少し短くして見ても良いかと思いました。正面から見る限り円の中に納まりきっていないような感じがします。
今回のリースはリボンの使い方と花弁の散らし方が全体では特徴となっています。花弁が様々な方向へ散っているかのように見えますがバラの花（ビーナス）から出発していることが良くわかります。花弁の向きなどよく理解して内側の円から外側まで回転するかのように花弁が散っている様見事ですね。更にリボンとよく馴染みながらソフトに仕上がっているのが感心しました。
オーガンジーリボンの扱い方も花弁とうまく馴染んでいます。デザインの題材を良く見て気持ちまで　伝わるようなリースで「ほんわか」しました。
1点        左のピンク　バルサムリーフの端が左横に出ているかな・・・・？と思うのですが横から見るとそれほどでもないような・・・左右のバランスから見て右端の麦を短くした場合左端のバルサムリーフが出過ぎているようでしたらあわせて直してみてください。

お写真お送りいただきましてありがとうございました。
通信教育をしていて色々なご要望にお答えすることができるのは嬉しい限りです・・・・

木嶋　眞理子