リビエールギャラリー(569)

リビエールのドライフラワーデザインは、
欧州花の文化・デザイン研究会のリサーチを通して創造された
オリジナルデザインです。

通信教育

花の装飾

ドライフラワーでイニシャルを模ります。文字の装飾的な部分を如何にデフォルメ(抽象化)するかがデザインの面白みとなります。

通信受講者から送られた写真・コメントを見て、木嶋先生が書かれた指導内容。

今月のイニシャル・・・楽しくデザインされたようですね・・・ドライフラワーの扱い方のバリエーションを紹介する上で花の装飾は重要なレッスンになっています。ドライフラワーの形態を生かしてデザインする事をリビエールではカリキュラムの中でお伝えしています。
インディアンコーンは大きな長いヒエのような花材です。その粒をデザインに組み込むという 花材の発見が 面白いところ。
曲線や渦巻きは人工的に作ることもできますが カールポットのように植物本来の渦を利用するのも楽しいことです。カールポットは豆の鞘です。自然が作り出す芸術的な渦巻きは感動的です・・・・

KXになってしまったとのこと・・・確かに見ようと思うと見えるような・・・しかしイーゼルのワイヤーを上手に利用してK を描いている部分には感心しました。イーゼルと一体化していて素敵だと思います。少し微妙な曲線のたわみ が描かれるともっと良かったと思いましたので 写真にラインをひいてみました。一つの曲線でも波のように上がったり下がったりしたラインが美しいと思います。リビエールではこの曲線を波状唐草と呼んでいます。
特に
Kの左側 装飾的な部分はデザインの中では良く描かれる曲線です。
次ぎにKの中心部分ですが 黄色いビリーボタンが下がっていると
Kの次ぎへのラインに向かう勢いが半減します。上に向けることで 全体が前へ向かって駆け出すような姿勢になり勢いが出てきます。この前傾姿勢が倒れて見えないのは装飾的に描いた左部分があるから。文字のバランス はフラワーデザインの美意識と似ています。

 どのような方向に進みたいのか どのような力加減で表現したいのか それをしっかりと踏まえてデザインしますが それだけだと片寄ったデザインになってしまいます。つまり自分が描きたいデザインをあえて少しだけ反対の方向に引いてみると (それがKの左の装飾的なラインの役割)そうすることで より 描きたい部分が浮上して見えてきます。
お料理の味加減と同じですね・・・甘みを引き出すには少量の塩を入れるのと同じそれが旨味 になっていくという 理論です。

お写真お送りいただきましてありがとうございました。
通信教育をしていて色々なご要望にお答えすることができるのは嬉しい限りです・・・・

木嶋 眞理子

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フラワーデザイングループ
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