NISSE 北欧には小人や妖精の伝説がたくさんあります。
デンマークの森に住んでいるという小人は『ニッセ』と呼びます。
ニッセはキリスト教が移入する前のバイキング時代からすでに、家の守り神として
大事にされていました。
赤い三角帽子をかぶってグレーの服を着ていて
帽子をとると透明人間のように見えなくなるといわれています。
台所、玄関、馬小屋などどこにでもいて、
家を守っているということですが、
もし、家にいない場合は近くの小さな丘に
住んでいると信じられています。 北欧では、クリスマスをユール(JUL)と呼び、
クリスマスイブにプレゼントを持ってやってくるのは、
ユールニッセ(JUL NISSE)と
呼ばれています。
いたずら好きなユールニッセは
髭を生やした老人で、灰色の服に、灰色のズボンをはき
赤い帽子に、赤いタイツをはいて、黒い木靴を履き
奥さんや子どももいるとされています。
好きな食べ物はライスプディングとビール
クリスマスの夜には、ニッセのために
馬小屋や動物がいるところなどに大好きなライスプディングを置きます。
翌朝、食器は空になっているのです。 ニッセにご馳走すると一年間家を守ってくれますが、
もし忘れてしまったら彼はいじわるをして
家が火事になったり、リンゴの木が枯れたり
動物が死んでしまったりすると信じられています。 べーシック・クリスマスー北欧育ちの飾り・料理・言伝え 文化出版局 |