2024年の幕開けに向けて

晴れやかなお正月花も用意して、輝かしい幕開けを期待した2024年元旦、日本中が震撼させられました。被災された方々に謹んでお見舞い申し上げます。
地球が悲鳴を挙げ、世界中が不安を抱きながらの日常が続きます。この不確実な状況を忘れてはなりませんが、これまでの確かなものを思い起こしてみました。そこに見出だしたものは「継続」の一言でした。
花を通して自然の美しさを表現したいと思ってきたこと、それは一人ではなく貴方と共に求めてきたこと、そして今も変わらずそれは続いていることに心を強く励まされます。花も次々に新しい形や色が登場します、木の実やスパイス、シードなどと一緒に使ってみたい、金銀レースにビーズなどと組み合わせてみたいという誘惑にかられます。いつもの慣れ親しんだ形でも変えてアレンジすると新鮮な魅力を引き出しますそれはまるで言葉のように、今の自分を表現する作品になります。花を通して知り得た知識や表現、それらを共有し更に広げていく楽しみが継続の原動力に思えました。
2024年の開幕にあたって、少しでも平穏で心豊かな時を花と共に刻んでいきたいものです。心には美しい花を沢山抱き、共に美しい作品へと表現していければ、きっと今年も満たされた一年を過ごせるのではないでしょうか。

片山理恵子

木嶋眞理子