2020年 年末にあたって

変化と持続

2020年も暮れ行こうとしています。本来なら年が明けて新年の抱負と共に発行するNEWSですが、今年は特別な一年でしたので皆様と共に一年を振り返りたいと思います。
年の初めに「自然の恵みを求めて」と題して、次のように書き始めました。「ここ数年「自然の脅威」は凄まじく、被災は決して他人事ではなくなりました。人類は知恵を駆使してこの脅威を「多いなる恵み」に変えてきましたが、その歴史さえ忘れてしまいそうです。」自然の恵みを原動力とするリビエールの「フラワーデザイン=美しい手仕事」が始まる予定でした。が、想像を絶する年となってしまいました。
従来の高島屋・伊勢丹イベントがなくなり、東京都美術館での展示会も中止、教室活動も制限されました。特に37~8年続いたベターホーム協会での教室が終焉したことは、予想外の大きな出来事でした。
しかしこれらの「変化」は一つの原動力となって、新たな「道」を作り始めました。

●イベントや展示会の代わりに、リビエールの世界を社会に発表する手段として「ユーチューブ」での動画配信が始まりました。5分前後の動画で、簡単なハウツーとデザインの基となる自然をテーマにしています。作品によるリビエールからのメッセージです。

○「カルトナージュ通信」から始まったメール通信は「リビエール通信」と名前を変えて毎月希望者へ配信されています。NEWSでは補えない即時性をもったニュースが配信されます。ご希望の方はアドレスをリビエールへお寄せください。

●ベターホームでの教室は終焉しましたが、火・木・土のクラスを恵比寿の「よみうりカルチャー」で継続することが決まりました。拠点を渋谷からお隣の恵比寿へ移して、現在講師級クラスの月曜も含めて1月から4クラスとなります。

○講師免状申請の試験は、創作手工芸展が中止となり危ぶまれましたが、予定通り日本手工芸作家連合会で5月に実施され、無事全員合格しました。リビエールでの資格審査は、作品が次の創作手工芸展に入選することのみ、という状態です。

●教室活動も毎回2名限定という本部ですが、3密を避けながらコツコツと続けています。残念ながら教室に来ることができないメンバーは、新たに始めた「動画特別講習」で制作を続けています。材料と動画で、分かりやすいと評判上々です。詳しくはホームページをご覧ください。

○このような中、国内外居住者のためのディスプレイは、今年も変わらず実施されました。10月のハロウィン、現在のクリスマスはもうすぐお正月に変わります。「花の宅急便」も同様、変わりません。花で終わり花で始まる平和な一年となりますように祈念しています。

もう戻らない変化は、一抹の淋しさを添え乍らもこれまでの活動を「リビエールの歴史」としました。同時にWithコロナの新時代にできること、それを模索しながら制作を続けることが、距離ではない人の繋がりを実感させてくれます。
努力だけではどうしようもない事態に直面して、狼狽(うろた)える時間は過ぎました。美しいものを愛で、より美しいものを求める気持ちは持続しています。そして、その心を支えるのは共に今を生きる人。花を通した巡り会いを大切に、共に制作を続けていきましょう。

片山理恵子

フラワーデザイングループ
 リビエール

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