2007年

ふたたび旅へ

ここのところベターホームをはじめ、組織のリニューアルが続いていますが、リビエールでも10年ぶりの組織再編が始まりました。これまでのレッスン・プロ養成からデザイン・プロを目指し、より完成度の高い作品制作を手掛けようとしています。 これは東京都美術館で行われた創作手工芸展に審査員として参加したときも、ウィーンで開催されるネオジャパニズム展に関与していても感じた事です。作品だけではなく、作家活動に共通する真摯な姿勢に、ジャンルが違っても人間的な魅力と関心を覚えました。作品制作が決して試練ではなく、私も作ってみようという意欲につながっていくのです。 英国人の友人に「フラワーデザイン」をしていると話すと、「それは神様の仕事」と言われます。実際には『フローラルアート』とでも言うのでしょうか、私達の対象は自然が作り出した植物、それを人間が「我が想いのままに」使うのです。かつてガーランド(花綱や花冠)が神と人との間に捧げ物として存在したように、植物を介在として人は畏敬の念を表明してきました。21世紀に生きる私達は、神が作ったという植物を使って、より崇高な物へ近づこうとしています。決して思う通りにはいかない自然を相手に修練を繰り返し、「どうしたら・・・」と常に自問しながら完成を目指す、それは終わりのない旅の始まりかもしれません。でも今確かに言えるのは、その作業そのものに実は心地よさがあり、自分自身が癒されていること。さあ皆さん、新しい冒険に旅立ちましょう。

主宰:片山 理恵子

フラワーデザイングループ
 リビエール

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